指揮者


常任指揮者 川本貢司

桂冠指揮者 河地良智



■常任指揮者 川本貢司(かわもと こうじ)

島根県生まれ。東京芸術大学音楽学部指揮科を卒業。在学中に指揮法を若杉弘、小田野宏之、遠藤雅古、フランシス・トラヴィス、マスタークラスにおいてヴァレリー・ゲルギエフ、セルジュ・チェリビダッケ、渡米後にグスタフ・マイヤーの各氏に師事。第10回東京国際音楽コンクール指揮部門に22歳で入賞。第59回「プラハの春」国際音楽コンクール指揮部門において第3位を獲得。

生涯の師と仰ぐシャルル・デュトワ氏からは、2009年より世界各地で直々に薫陶を授かり「音の魔術師」の神髄を会得する。

1995年、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団を指揮してデビューを飾る。その後、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団等、各地のオーケストラと共演を重ねる。

2001年より活動の拠点をドイツに移し、国際的な指揮活動を展開。ドイツ・フォアポンメルン歌劇場第一専属指揮者、北東ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ピルゼン放送交響楽団音楽監督を歴任。2021年に西安交響楽団名誉客演指揮者に就任。

これまでにスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ放送交響楽団など東欧の名門オーケストラを筆頭に、チューリンゲン・フィルハーモニー管弦楽団、ヴュルツブルク・マインフランケン歌劇場、スロヴァキア放送交響楽団、オンタリオ・フィルハーモニック、クラスノヤルスク交響楽団、ウクライナ国立ドニプロペトロフスク・フィルハーモニー管弦楽団、イスタンブール国立交響楽団、スペイン・マラガ交響楽団、チリ・コンセプシオン交響楽団、王立バンコク交響楽団、深圳交響楽団、西安交響楽団、青島交響楽団、貴陽交響楽団など、欧州、北米、南米、ロシア、アジアの50以上のオーケストラに客演を続け、今後も定期公演に登壇することが予定されている。


■桂冠指揮者 河地良智(かわち よしのり)

桐朋学園大学指揮科で学び、斉藤秀雄氏、秋山和慶氏に師事。1973年、第3回民音指揮コンクールで入選、奨励賞受賞。1975年郡響正指揮者に就任。その後も東響、都響、東フィル、新星日響、東京シティフィル、二期会合唱団の指揮台に立つ。

1990年2月、ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ渡欧旅行でマーラー交響曲第5番を指揮し、ターゲウシュピーゲル紙で絶賛された。

1992年3月、東京モーツァルト管弦楽団とカーネギーホールにおけるニューヨーク公演等を指揮。

1996年には東芝フィルハーモニック管弦楽団アメリカ演奏旅行で、アーバイン(カリフォルニア州)、ナッシュビル(テネシー州)、ニューヨーク等各地で公演を行う。特にカーネギーホールで行われた演奏会は日米各紙で取り上げられ、注目を集めた。

1997年、日米高校選抜オーケストラウィーン公演を指揮。さらに札幌旭山音楽監督に就任。また「すみだトリフォニーホール」のオープニング公演として「カルメン」を上演する。

1998年には新国立劇場の「魔笛」公演で、同劇場合唱団の指揮を務める。また日本ユングオーケストラを結成、8月に北京で日中合同オーケストラ公演を指揮するなど近年は音楽の国際交流にも力を入れている。

ワグネル・ソサィエティー・オーケストラとは1976年以来5回の渡欧公演や数多くの定期演奏会を指揮し、現在は桂冠指揮者を務めている。その功績により1991年に特撰塾員に選出された。

現在、洗足学園大学教授、東京芸術大学講師、二期会オペラスタジオ講師として後進の指導にもあたっている。