トレーナー紹介
- 戸澤 哲夫(とざわ てつお) - 弦楽器
- 澤田 和慶(さわだ かずよし) - ヴァイオリン
- 遠藤 香奈子(えんどう かなこ) - ヴァイオリン
- 矢浪 礼子(やなみ れいこ) - ヴィオラ
- 河田 夏実(かわだ なつみ) - チェロ
- 玉川 克(たまがわ まさる) - チェロ
- 村松 裕子(むらまつ ゆうこ) - コントラバス
- 占部 智美(うらべ さとみ) - フルート
- 荒木 奏美(あらき かなみ) - オーボエ
- 福井 蔵(ふくい おさむ) - ファゴット
- 阪本 正彦(さかもと まさひこ) - ホルン
- 山本 英司(やまもと えいじ) - トランペット
- 上田 智美(うえだ ともみ) - トロンボーン
- 山口 多嘉子(やまぐち たかこ) - パーカッション
- 井上 美江子(いのうえ みえこ) - ハープ
戸澤 哲夫(弦楽器)
東京藝術大学を経て、同大学院修士課程を修了。大学院在学中の1995年1月、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスターに就任し、現在においてまでその重責を果たしており、内外の指揮者からの信望も厚い。
1994年にアルベリ弦楽四重奏団(ASQ)を結成し、また1996年から安田弦楽四重奏団のメンバーに加わり、ペーター・シュミードル氏など共演者も数多い。ASQでは、ベートーヴェンの室内楽作品全曲演奏(90曲以上)に7年越しで取り組むなど、テーマ性を持った活動も特筆される。
ソリストとしても、各地でのリサイタル活動に加えてオーケストラとの共演も数多く、これまでに東京シティ・フィルをはじめ、東京フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団、広島交響楽団などと共演を重ねている。ワグネル・ソサィエティー・オーケストラとは、第196回定期演奏会(2008年6月)においてブラームスの協奏曲での共演が実現している。
1998年11月より1年間、アフィニス文化財団の海外派遣事業によりドイツ・ベルリンに留学、元ベルリン・フィル コンサートマスターの故ライナー・クスマウル氏のもとで研鑽を積む。2001年、ショスタコーヴィチで定評のあるモルゴーア・クァルテットのメンバーに加わり、その他に類を見ない意欲的な活動に対し、2010年度アリオン賞、2015年第14回佐川吉男音楽賞奨励賞、2017年第47回JXTG 音楽賞洋楽部門本賞を受賞。
プログレ名曲をカバーしたアルバム「21世紀の精神正常者たち」「原子心母の危機」「トリビュートロジー」は、大きな反響を呼んでいる。
2019年、BSテレ東「エンター・ザ・ミュージック」にてナビゲーターを務める指揮者 藤岡幸夫のプロデュースによる新カルテット、The 4 Players Tokyo の第1ヴァイオリン奏者・リーダーとして結成メンバーとなる。4つの異なる楽団のトッププレイヤーから成る豪華カルテットとして、東京での定期演奏会(白寿ホール・杉並公会堂大ホール)や全国各地へのコンサートツアーをはじめ、トークゲストとしての番組出演などを通して精力的な活動を行い、弦楽四重奏の魅力をより広く深く伝えるという結成趣旨を体現すべく、その動向に大きな注目が集まっている。
2024年3月、東京シティ・フィルでの長年のリーダーシップ、また地域での継続的な音楽活動の功績に対し、第21回上毛芸術文化賞を受賞。
澤田 和慶(ヴァイオリン)
1997年 東京音楽大学入学。在学中に特待生奨学金を得る。 2001年 同大学研究科入学。 同年 新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。2003年 同オーケストラとメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を共演。2005年 アフィニス夏の音楽祭に参加。これまでに藤原浜雄、四方恭子、ティボール・コヴァチ、ヴァルター・フォルヒャートの各氏に師事。
遠藤 香奈子(ヴァイオリン)
桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。2009年アフィニス文化財団の助成による海外派遣研修員として研鑽を積む。第1回東京室内楽コンクール優勝。第2回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第2位。 第5回パオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクールにて最高位ならびにサルバトーレ・シャリーノ特別賞を受賞。霧島国際音楽祭特別奨励賞、青山音楽賞バロックザール賞、マイカル音楽賞等受賞する他、国内外の音楽祭へ招待されるなど、アンサンブル奏者としての能力を高く評価され、室内楽からオーケストラの客演首席奏者まで幅広く活動している。現在、東京都交響楽団第2ヴァイオリン首席奏者、The 4 Players Tokyo(弦楽四重奏団)第2ヴァイオリン奏者を務める他、横浜シンフォニエッタ、ザ・シンフォニエッタみよしのメンバーとして活動、また、ソロリサイタルや施設へのボランティア出張演奏も定期的に行い、幅広い世代と環境へのクラシック音楽の普及に意欲的に取り組んでいる。
矢浪 礼子(ヴィオラ)
ヴァイオリンを3歳から始め、後大学よりヴィオラを専攻。国立音楽大学付属高等学校、同大学を経て1986年 新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。
ヴァイオリンを(故)藤本勇、(故)鷲見四郎、ヴィオラを渡部啓三、(故) Y・シュタール、 R・フェリン、室内楽を(故)塚原哲夫、スメタナQ. の各氏に師事。
ヨーロッパ各地で行われているセミナーや音楽祭、また2011年のアジアフィルへ日本代表として参加など、様々な研鑽を積み、これらも基にオーケストラトレーナーとしての実績も高く評価されている。
オーケストラ・ソロ活動の他にゲーム音楽やCMなどの演奏・プロデュース、また病院・介護施設訪問演奏など、多彩な活動を進めている。
河田 夏実(チェロ)
東京藝術大学付属音楽高等学校を経て同大学を卒業。東京文化会館新進音楽家デビューコンサートを始め数々のコンサートに出演。
1991年初リサイタル開催、1994〜1999年には大倉山記念館にて毎年デュオコンサートを企画・開催し好評を博す。またその間、国内・海外の様々なセミナーに参加し研鑽を積む。
1999年ユニットROSE SOURCEを始動、2枚のCDをリリース。現在はフリーにてオーケストラ・室内楽などで活動する傍ら、The Cello Ensebleconcertの企画・開催や、演劇関連の音楽など幅広く活動中。
松下修也、堀江泰氏、堀了介、林峰男、嶺田健の各氏に師事。
玉川 克(チェロ)
5歳より才能教育研究会にてチェロをはじめる。宇都宮短期大学附属高校音楽科を経て、桐朋学園大学カレッジ・ディプロマ・コース修了。
2005年よりリサイタルを開始。2011年にはバッハの無伴奏組曲全曲を取り上げる。
室内楽奏者として非常に多くの演奏会に携わっており、近年新たに、出身地である栃木県において本格的な室内楽コンサートを届ける「玉川克の室内楽シリーズ」を主宰、毎年3回のコンサートを開催している。
その他、客演首席奏者として国内の主要オーケストラから招聘されるほか、クラシック、ポップスなどジャンルを問わずレコーディングへの参加多数。
村松 裕子(コントラバス)
東京都出身
97年東京藝術大学卒業。PMF参加。98年新日本フィルハーモニー交響楽団入団。
00年アフィニス夏の音楽祭参加。翌年ドイツ リューベック音楽大学入学。
オーケストラ活動の他、室内楽で都内の小・中学校、養護学校で演奏するなど幅広く活躍している。
これまでに故江口朝彦、吉田秀、ヨルグ・リノビツキ各氏に師事。
占部 智美(フルート)
慶應義塾大学文学部独文学専攻、桐朋学園芸術短期大学芸術科音楽専攻卒業。同短期大学専攻科音楽専攻を経て、 桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。元・広島ウインドオーケストラ楽員。
これまでにフルートを柳原佑介、吉岡次郎、泉真由の各氏に、フラウト・トラヴェルソを菊池香苗氏、ジャズ・ アドリブ演奏を坂上領氏に師事。
現在、吹奏楽団やオーケストラへの客演を中心に、ソロや室内楽、ライブサポート・レコーディング等の演奏活動を行っている。
荒木 奏美(オーボエ)
東京藝術大学を⾸席で卒業後、同院修⼠課程修了。 大学在学中の2015年(21歳)にオーディションに合格、2023年3月まで東京交響楽団の⾸席奏者をつとめ、現在、読売日本交響楽団 首席オーボエ奏者。
第11回 国際オーボエコンクール・軽井沢ではアジア勢で初となる第1位[⼤賀賞]、併せて聴衆賞を受賞。第27回出光⾳楽賞受賞。H.ホリガーに才能を認められトリオでツアー公演を⾏う他、故モーリス・ブルグ、シェレンベルガー氏とも共演。
ソリストとしても東響、都響などと協演。デビューリサイタルを東京・春・⾳楽祭で⾏い、各地でソロコンサートや⾳楽祭への参加、新作の初演含む現代⾳楽作品、「鬼滅の刃」はじめ劇伴レコーディングなど幅広い⾳楽活動を展開している。新進気鋭の⾳楽集団「Ensemble FOVE」、反⽥恭平率いる「Japan National Orchestra」メンバー。茨城県出身。
福井 蔵(ファゴット)
15歳よりファゴットを始める、1986年東京音楽大学を卒業、在学中オーディションによる演奏会、卒業演奏会等多数出演、読売新人演奏会出演、第6回日本管打楽器コンクール入選、1989年東京交響楽団入団、1993年より同団首席奏者就任、ソリストとして東京交響楽団とは名曲全集にて音楽監督ジョナサン・ノット指揮ロッシーニ作曲ファゴット協奏曲などを共演、他のオーケストラとも多数ソリストとして共演。その他、オーケストラ、 吹奏楽などの指導も行う。2006年NHK名曲リサイタル出演、霧生吉秀、故菅原眸各氏に師事。
阪本 正彦(ホルン)
東京都青梅市出身。1987年東京芸術大学卒業。ホルンを宇田紀夫、守山光三、千葉馨、室内楽を村井祐児、海鉾正毅、指揮を湯浅勇治、高階正光、松沼俊彦、下野竜也の各氏に師事。
1985年神奈川県県立音楽堂推薦音楽会に出演。1986年東京交響楽団入団。オーケストラ活動のみならず、アマチュアオーケストラ・吹奏楽等への的確な指導にも定評がある。湯浅勇治氏(ウィーン国立音楽大学准教授)による指揮セミナー受講を契機に指揮活動を始める。2012年フィンランドでのヨルマ・パヌラ指揮マスタークラス、2013年夏フィレンツェ国際指揮マスタークラス、2015年ブダペスト国際指揮マスタークラスなどに選考を経て参加、オーケストラと共に演奏の喜びを分かち合うなど、研鑽を重ねている。
現在、東京交響楽団ホルン奏者、ピアノと木管五重奏ゼクステット魅生瑞(みゅうず)メンバー、Glanz弦楽合奏団主宰/指揮者、横須賀交響楽団顧問/副指揮者/Ensemble à la carte指揮者。
山本 英司(トランペット)
静岡県浜松市出身
1999年東京藝術大学音楽学部卒業。
2000年第69回日本音楽コンクールトランペット部門入選。
これまでにトランペットを北村源三氏に、室内楽を稲川栄一氏に師事。
2004年から9年間、読売日本交響楽団に在籍した後、2014年よりNHK交響楽団トランペット奏者を務める。
室内オーケストラ「ARCUS」メンバー、国立音楽大学非常勤講師、桐朋学園大学非常勤講師、尚美ミュージックカレッジ専門学校講師、日本トランペット協会常任理事。
上田 智美(トロンボーン)
富山県出身。
2006年、東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。
2000年、第 7 回日本トロンボーンコンペティション奨励賞受賞。2005年、第3回東京音楽コンクール金管部門第2位(最高位)。2006年、小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトⅦに参加。2012年、第29回日本管打楽器コンクールトロンボーン部門第4位。2013年、東京にて開催された、イアン・バウスフィールド(元ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)トロンボーンアカデミーを受講。また、2014年、第35回草津夏季国際音楽アカデミーに参加し、同氏のマスタークラスを受講。
現在、オーケストラ・室内楽等で活動中。東京室内管弦楽団トロンボーン奏者。トロンボーンクァルテット・クラール メンバー。新潟県立中央高校音楽科非常勤講師。
これまでにトロンボーンを秋山鴻市、神谷敏、稲場一朗、栗田雅勝、桑田晃の各氏に、室内楽を山岸博、神谷敏の各氏に師事。
山口 多嘉子(パーカッション)
東京藝術大学器楽科打楽器専攻卒業。同大学大学院修士課程修了。
ソリストとしてNHK交響楽団、東京交響楽団と共演。また、準ソリストとして読響、フィルハーモニア管弦楽団(ロンドン)、関西フィルをはじめ国内の主要オーケストラ多数と共演。
山口多嘉子パーカッションランドでCD「バードリズム」を、小柳美奈子氏とのデュオ「パ・ドゥ・シャ」では2枚のCD「チェシャねこ風パルティータ」「チェシャねこリターンズ!吉松隆作品集」をリリース。
2016年東京佼成ウインドオーケストラを退団。
現在、昭和音楽大学、洗足学園大学、東京学芸大学、各非常勤講師。
井上 美江子(ハープ)
11歳よりハープをヨセフ・モルナール氏に師事。桐朋学園高校、大学を経て、同研究科修了。アメリカ・インディアナ大学パフォーマー・ディプロマ修了。
マリア・コルチンスカ国際ハープコンクール、福井ハープ音楽賞コンクール他、国内コンクールやオーディションなど受賞多数。文化庁在外研修員としてインディアナ大学に留学、スザーン・マクドナルド氏に師事。現在はオーケストラ、独奏、室内楽、録音で演奏活動を行う一方、上野学園客員教授、桐朋学園非常勤講師として若いハーピストの育成にも力を注いでいる。国内での演奏活動に加え、ハープ奏者の国際的な組織“ワールドハープコングレス”のアジア代表副会長として日本と海外のハープ界の懸け橋となる国際的な活動を行い、アメリカ、ヨーロッパ、アジア各地でのフェスティバルでの演奏やマスタークラスの開催、コンクールの審査など、海外での活動の機会も多い。






